スタッドレスタイヤに履き替える時期はいつ?地域別の目安・交換費用・保管方法【2026年】

スタッドレスタイヤに履き替える時期

❄️ スタッドレスタイヤへの履き替えは「初雪の1か月前」が目安

雪が降らない地域でも、最低気温が3℃以下になると路面が凍ることがあります(ブリヂストン・ダンロップ)

スタッドレスタイヤに履き替える時期は、「初雪の1か月前」が一般的な目安です。ブリヂストン、ダンロップ、オートバックスが、公式サイトでそろってこの目安を案内しています。雪の少ない地域でも、最低気温が3℃以下になると、路面が凍ることがあるので注意が必要です。

この記事では、気象庁の平年値(1991〜2020年)をもとにした地域別の履き替えの目安と、交換費用・保管方法・冬用タイヤの使用限度・法律のルールを、タイヤメーカー、日本自動車タイヤ協会(JATMA)、国土交通省などの公式情報で整理しました(2026年9月確認)。当サイトを運営する株式会社Autodesign Cougar(神奈川県厚木市)は、車両の整備にも関わっています。現場で質問の多いポイントも合わせて解説します。

スタッドレスタイヤに履き替える時期の記事でわかること
目次

結論|地域別・履き替え時期の目安

地域別のスタッドレスタイヤ履き替え時期の目安

気象庁の初雪・初霜の平年値から、「初雪の1か月前」を目安に考えると次のようになります。

地点初霜の平年日初雪の平年日履き替えの目安(初雪の約1か月前)夏タイヤに戻す目安(終雪・終氷の平年日)
札幌10月25日10月28日9月末〜10月上旬終雪4月21日・終氷4月24日
仙台11月14日11月17日10月中旬終雪4月9日・終氷4月3日
新潟11月27日11月23日10月下旬終雪4月6日・終氷3月27日
金沢12月4日11月24日10月下旬終雪4月7日
名古屋11月30日12月18日11月中旬終雪3月12日・終氷3月23日
東京12月23日1月3日12月上旬終雪3月9日・終氷3月5日
大阪12月10日12月26日11月下旬終雪3月8日・終氷3月9日
福岡12月13日12月16日11月中旬終雪3月7日・終氷2月27日

※気象庁「平年値(霜・雪・結氷の初終日)」(統計期間1991〜2020年)。金沢の終霜・終氷は参考値のため省略。旭川の初雪は10月19日、函館は11月1日(札幌管区気象台)。

平年値はあくまで平均です。峠道やスキー場に行く予定があるなら、住んでいる地域より早めに履き替えましょう。また、11月の最低気温の平年値は札幌で1.6℃、仙台で5.6℃、東京で8.8℃、12月には東京でも3.8℃まで下がります。雪が降らなくても、朝晩の凍結には注意が必要です。

月ごとの最低気温の平年値|3℃を下回るのはいつ?

気象庁の「日最低気温の月平均」の平年値(1991〜2020年)を見ると、最低気温が3℃前後まで下がる時期は地域によって大きく違います。

地点10月11月12月1月3月4月
札幌8.0℃1.6℃-4.0℃-6.4℃-2.4℃3.4℃
仙台11.9℃5.6℃0.9℃-1.3℃1.4℃6.3℃
新潟12.8℃6.9℃2.4℃0.1℃2.4℃7.0℃
金沢13.9℃8.1℃3.5℃1.2℃3.4℃8.2℃
東京14.8℃8.8℃3.8℃1.2℃5.0℃9.8℃
名古屋14.8℃8.6℃3.4℃1.1℃4.6℃9.7℃
大阪16.0℃10.2℃5.3℃3.0℃6.0℃10.9℃
福岡16.0℃10.6℃5.8℃3.9℃7.2℃11.5℃

月の平均で3℃を下回らなくても、寒い日の朝はもっと冷え込みます。東京や名古屋でも12月〜1月は平均で1〜4℃台なので、朝の早い時間に橋の上や日陰を走るなら凍結に注意しましょう。雪が積もり始める「積雪初日(1cm以上)」の平年値は、札幌11月12日、仙台12月21日、新潟12月15日、金沢12月15日、東京1月23日です。

なぜ「初雪の1か月前」と「最低気温3℃」なのか

  • ブリヂストン:「スタッドレスタイヤへの交換時期は、初雪予想の1ヵ月前が一般的な目安です」「最低気温が3℃以下になると、雪の降らない地域でも路面温度が氷点下を下回り、凍結することがある」
  • ダンロップ:「雪が降っていなくても気温が3℃以下になると路面が凍結する可能性が高くなります」「初雪が降る1ヶ月前の早めの履き替えがおススメ」
  • トーヨータイヤ:「冬タイヤの場合は“初霜が降りる頃”までに履き替えておくのがおすすめ」

ネットでは「気温7℃」という目安もよく見かけます。ただ、国内の大手タイヤメーカーの公式サイトとJATMAでは、7℃という目安は確認できませんでした(海外メーカーの日本法人には、7℃を目安とする記載があります)。雪国ではない地域でも、最低気温が3℃を下回り始める頃を一つの区切りにすると安心です。

早めに履き替えるのには、もう一つ理由があります。新品のスタッドレスタイヤは「慣らし走行」が必要だからです。ブリヂストンは、時速60km以下で200km以上の走行を目安としています。雪が降ってから慌てて交換すると、この慣らしの期間が取れません。

春に夏タイヤへ戻すときも、新品の夏タイヤには慣らしが必要です。ブリヂストンは、新品の夏タイヤは「時速80km以下で最低100km以上」の慣らし走行が必要としています。

◎ 履き替えの前に確認したいこと

  • 溝の深さ:プラットホームが1か所でも出ていたら冬用として使えない(ダンロップ)
  • 使った年数:3〜4年が買い替えの目安(トーヨー・オートバックス)
  • 製造からの年数:5年以上は点検、10年たったら交換がすすめられている(JATMA)
  • 店の予約:繁忙期は混みやすいので早めに予約
  • 夏タイヤの置き場所:自宅に置けないなら保管サービスを検討

履き替えの費用(工賃)の目安

費用は、ホイール付きのタイヤを付け替えるだけか、今のホイールにタイヤを組み替えるかで大きく変わります。

店舗ホイール付きの履き替え組み替え(タイヤだけ付け替え)注記
イエローハット3,300円〜(作業20分〜)1本1,650円〜(バランス調整込み)車種・店舗により異なる。持ち込みや繁忙期は金額が異なる場合あり
オートバックス1台2,200円〜(作業15分〜)1本1,100円〜(作業30分〜)2022年3月更新の公式記事の金額。2026年9月の公式記事では、タイヤ・ホイール交換1本1,100円〜、バランス1本1,100円〜
タイヤ館(保谷店の例)1本770円〜(夏か冬のタイヤ購入者の料金)1本2,695円〜(組替・バランス・取付)店舗ごとの料金。持ち込みは別料金

金額はすべて税込です。車格別の全国共通の料金表は、各社とも公式には出ていません。繁忙期は予約が埋まりやすいので、行く前に店舗で料金と空き状況を確認しましょう。

履き替えと一緒に頼むことが多い作業の料金も、公式に出ています(いずれも税込)。

作業イエローハットオートバックス(2026年9月の公式記事)
ホイールバランス1本1,100円〜1本1,100円〜
窒素ガス充填1本550円〜1本550円〜
ゴムバルブ交換—1本275円〜

オートバックスの通販で買う場合は、工賃込みのセット(4本・全国一律)もあります。タイヤだけなら16インチ以下8,800円・17インチ以上11,000円、タイヤとホイールのセットなら16インチ以下6,160円・17インチ以上8,360円です。持ち込みのタイヤの工賃は、どの店も別料金や店舗ごとの料金としています。

スタッドレスタイヤの使用限度と寿命

溝が新品時の50%を切ったら冬用として使えない

JATMAは「冬用タイヤの残り溝深さが新品時の50%以上あることを確認してください」「溝深さが50%未満のタイヤは冬用タイヤとしては使用しないでください」としています。目印になるのが、溝の中にある「プラットホーム」です。ダンロップは、4か所のプラットホームのうち1か所でも露出したら、スタッドレスタイヤとして使えないとしています。なお、プラットホームは日本独自のもので、海外メーカーの冬用タイヤには付いていないものもあります(タイヤ公正取引協議会)。

年数の目安|ゴムは時間がたつと硬くなる

  • トーヨータイヤとオートバックスは、スタッドレスタイヤの買い替えを3〜4年が目安としています。トーヨーは「タイヤのゴムは時間の経過につれて硬くなり、性能が低下していきます」と説明しています。
  • JATMAは、使用開始から5年以上たったタイヤは販売店などで点検を受けること、製造から10年たったタイヤ(スペアを含む)は新しいものに交換することをすすめています(10年は目安で、使用期限を示すものではないと注記)。

溝が残っていても、ゴムが硬くなっていれば氷の上で止まりにくくなります。3シーズン以上使ったタイヤは、履き替えのときにお店でゴムの状態を見てもらいましょう。買い替えるならどの銘柄がよいかは、スタッドレスタイヤおすすめ7選で比べています。

ほかにも、公式にはこんな情報があります。ダンロップのFAQによると、未使用のスタッドレスタイヤは「3年間は同等の性能を保つことがタイヤ公正取引協議会で確認されています」。オートバックスは「ゴム硬度が60以上の場合、冬タイヤのゴムが硬くなっており、安全性能が低下している可能性が高い」としています(メーカーが硬さの数値基準を出しているかは確認できませんでした)。

スタッドレスタイヤの使用限度と寿命のポイント

雪道のルール|夏タイヤでの走行は違反になることも

道路交通法第71条第6号にもとづき、各都道府県の公安委員会が規則で「運転者の遵守事項」を定めています。JATMAによると、積雪や凍結した路面では、冬用タイヤやチェーンなどの滑り止めが義務です(沖縄県を除く)。違反すると反則金の対象になります(普通車6,000円、大型車7,000円)。石川県や東北各県などは、規則の中で「50パーセント以上摩耗していないもの」と、冬用タイヤの摩耗の限度まで定めています。

JATMAがまとめている反則金は、大型7千円、普通6千円、自動二輪6千円、原付車5千円です。タイヤ公正取引協議会によると、反則金を納めない場合は「5万円以下の罰金」で、違反点数は付きません。規則で冬用タイヤの50%摩耗までの使用を明文化している県として、岩手、宮城、秋田、山形、福島、石川、福井、兵庫、鳥取、広島が挙げられています。

なお、夏タイヤで走っている途中で雪が降り始めた場合について、タイヤ公正取引協議会は「路面が積雪していたり凍結している場合でなければ、滑り止めルール違反とはならない」としています。ただし、冬用タイヤ規制などがかかった場合は別です。

規制通行できる車
冬用タイヤ規制全車輪に冬用タイヤを着けているか、駆動輪にチェーンを着けている車
チェーン規制チェーンを着けている車だけ。国土交通省は「スタッドレスタイヤを着けていても、タイヤチェーンをしていない自動車はチェーン規制中に通ることはできません」としている(4WD車も対象)

チェーン規制は、大雪特別警報や大雪に対する緊急発表が出るような、異例の降雪のときに行われます。国土交通省の公式ページには、峠や高速道路の13区間(中央道 須玉IC〜長坂IC、北陸道 木之本IC〜今庄IC など)が載っています。冬に峠や高速道路を使う方は、スタッドレスタイヤでもチェーンを車に積んでおきましょう。

外した夏タイヤの保管方法

保管のしかたメーカーの公式の案内
ホイール付き空気圧を半分くらいに下げて平積み(ヨコハマ・ブリヂストン・トーヨー)。縦置きはホイールの重みで接地部分が変形することがある(ブリヂストン)
タイヤ単体変形しやすいので縦置き(ヨコハマ・ダンロップ)
置き場所直射日光、雨や水、油、ストーブなどの熱源、電気火花の出る装置の近くを避ける(JATMA)。オゾンの発生源も避ける(ダンロップ)
しまう前スタッドレスは融雪剤や水分を落として、よく乾かす(ダンロップ)

置き場所がない場合は、カー用品店やタイヤ店のタイヤ保管サービスが使えます。料金やサービス内容は店舗ごとに違います。

外した夏タイヤをしまうときの手順
  • オートバックス:料金は店舗ごと(例:スーパーオートバックス小平は20インチまで月額2,750円・1台)。返却までは最長7〜10日かかる。21インチ以上は預かり対象外。
  • タイヤ館(保谷店の例):Sサイズ4本で21,780円・Lサイズ4本で29,040円(最大12か月。延長は1か月1,815円/2,420円)。夏か冬のタイヤを購入した人が対象。
  • イエローハット:受け取りの2週間前までに店舗に連絡が必要。途中解約での返金はなし。イエローハットで脱着したタイヤに限る(料金は店舗に確認)。

よくある質問

Q1. 東京や大阪でもスタッドレスタイヤは必要ですか?

平年の初雪は東京が1月3日、大阪が12月26日で、雪の日は多くありません。それでも、積雪や凍結の路面を夏タイヤで走ると、都道府県の規則違反になり得ます。冬に雪の多い地域や峠へ出かけるなら、スタッドレスタイヤかチェーンを用意しましょう。普段は雪が降らない地域なら、チェーンを車に積んでおく方法もあります。

Q2. 何年使えますか?

溝が新品時の50%を切る(プラットホームが1か所でも露出する)と、冬用タイヤとしては使えません。年数では、トーヨータイヤやオートバックスが3〜4年を買い替えの目安としています。ゴムが硬くなると性能が落ちるので、溝が残っていても点検を受けましょう。

Q3. スタッドレスを夏も履き続けていいですか?

おすすめしません。タイヤ公正取引協議会も、冬が終わったら夏用タイヤへの履き替えをすすめています。夏タイヤに戻す時期は、平年の終雪・終氷の日が目安になります(ブリヂストン)。オートバックスは、雪の少ない地域は3月中旬、雪の多い地域は4月中旬〜5月上旬を目安としています。

Q4. スタッドレスタイヤならチェーンはいりませんか?

通常の冬用タイヤ規制なら、スタッドレスタイヤで通行できます。ただし、国土交通省のチェーン規制の区間では、スタッドレスタイヤでもチェーンが必要です(4WD車も対象)。

Q5. 履き替えを自分でやってもいいですか?

ホイール付きのタイヤなら、ジャッキアップして付け替えることはできます。ただし、ナットの締め付けが不十分だと走行中にタイヤが外れるおそれがあります。締め付けトルクの管理や、交換後の空気圧の点検が欠かせません。慣れていない方や工具がない方は、お店に任せるのが安全です。

Q6. 夏タイヤで出かけたら雪が降り始めました。違反になりますか?

タイヤ公正取引協議会は、路面が積雪・凍結していなければ滑り止めルールの違反にはならないとしています。ただし、冬用タイヤ規制がかかった道路は通れません。雪が積もり始めたら無理に走らず、安全な場所で天候の回復を待つか、チェーンを付けましょう。

Q7. 買ったまま使っていないスタッドレスタイヤは使えますか?

ダンロップのFAQでは、未使用品は3年間は同等の性能を保つことがタイヤ公正取引協議会で確認されているとしています。それより長く保管していたものは、ゴムの硬さなどをお店で点検してもらってから使いましょう。JATMAは、製造から10年たったタイヤは新しいものへの交換をすすめています。

まとめ|「初雪の1か月前」と「最低気温3℃」で早めに準備

  • 履き替えは初雪の1か月前が目安。札幌は9月末〜10月上旬、仙台は10月中旬、東京は12月上旬ごろ。
  • 雪が降らなくても、最低気温3℃以下では路面が凍ることがある。新品は慣らし走行(時速60km以下で200km以上)が必要。
  • 溝が新品時の50%を切ったら冬用として使えない。年数は3〜4年が買い替えの目安。
  • チェーン規制の区間では、スタッドレスでもチェーンが必要。

夏タイヤの選び方と寿命は夏タイヤの選び方と寿命で解説しています。

※2026年9月28日時点の情報にもとづきます。出典:気象庁(平年値)、札幌管区気象台、ブリヂストン・ダンロップ・トーヨータイヤ・ヨコハマタイヤの公式サイト、日本自動車タイヤ協会(JATMA)、タイヤ公正取引協議会、国土交通省(チェーン規制)、e-Gov法令検索(道路交通法)、オートバックス・イエローハット・タイヤ館の公式サイト。料金は店舗や時期で変わるため、利用前に店舗へ確認してください。

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この記事を書いた人

新車・中古車を問わず何台も乗り継いできた根っからの車好き。カーリースや自動車ローンの仕組み、LEDヘッドライトなどのカスタムパーツまで、実際に自分で使って感じたことを正直にお伝えすることを心がけています。「気になったら自分で試す」がモットーで、紹介する製品はできる限り自分自身で使用・検証したうえで記事を書いています。

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